第一章

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「と、言いたい所なんだけど」 「ん?」 「へ?」 二人同時にティトレイを見た。 「・・・・やっぱり、男装なんていずれバレるときが来るわ。その方が面倒だよなぁって考えたの。でもこの格好は気に入ったから、これはこのままで」 「そうだな。うん、いい考えだ。そしたら名前、考えなくちゃな」 クランツがにっこりする。 「そっか。あ、あのね。『レイアン』って名前。よく考えてみたんだけど・・・・『アストレイ』にも『レイ』が入ってるじゃない?だからどーかなぁなんて」 次に口を開いたのはレックスだ。 「確かに。それは考えなかったなぁ」 続いてクランツがレックスに問う。 「あ、お前さ。さっきのは男名だろ?女名も考えてあるのか」 レックスが頷く。 「一応、ね。じゃあ『レフィア』『ティファ』『ジュリア』」 「なんか・・・・どっかで聞いたことあるような名前ね。候補としては『レフィア』か『ジュリア』かな」 「俺は『レフィア』だと思う。一番似合うし」 「そうね。じゃあレフィアで決定。ありがとう、レックス、兄さん」 「じゃ、もう遅いから寝るかぁ。レックスの部屋どうしよっか」 「あぁ。じゃあ私がお母さんの部屋にいった方が良いかしら」 「そうだな。そうしてくれると助かるな。じゃあレックス。レフィアの部屋もしくは俺の部屋」 レックスは一瞬ドキッとしたように見えたが、 「クランツ兄ちゃんの部屋で・・・・」 という意見だった。 「わかった。じゃあ俺はレフィアの部屋だな。おやすみ~」 クランツは手を振りながらレフィアの部屋へ向かう。 「じゃあ私達も。おやすみ」 「ああ」 各々部屋へ向かった。
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