27人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「と、言いたい所なんだけど」
「ん?」
「へ?」
二人同時にティトレイを見た。
「・・・・やっぱり、男装なんていずれバレるときが来るわ。その方が面倒だよなぁって考えたの。でもこの格好は気に入ったから、これはこのままで」
「そうだな。うん、いい考えだ。そしたら名前、考えなくちゃな」
クランツがにっこりする。
「そっか。あ、あのね。『レイアン』って名前。よく考えてみたんだけど・・・・『アストレイ』にも『レイ』が入ってるじゃない?だからどーかなぁなんて」
次に口を開いたのはレックスだ。
「確かに。それは考えなかったなぁ」
続いてクランツがレックスに問う。
「あ、お前さ。さっきのは男名だろ?女名も考えてあるのか」
レックスが頷く。
「一応、ね。じゃあ『レフィア』『ティファ』『ジュリア』」
「なんか・・・・どっかで聞いたことあるような名前ね。候補としては『レフィア』か『ジュリア』かな」
「俺は『レフィア』だと思う。一番似合うし」
「そうね。じゃあレフィアで決定。ありがとう、レックス、兄さん」
「じゃ、もう遅いから寝るかぁ。レックスの部屋どうしよっか」
「あぁ。じゃあ私がお母さんの部屋にいった方が良いかしら」
「そうだな。そうしてくれると助かるな。じゃあレックス。レフィアの部屋もしくは俺の部屋」
レックスは一瞬ドキッとしたように見えたが、
「クランツ兄ちゃんの部屋で・・・・」
という意見だった。
「わかった。じゃあ俺はレフィアの部屋だな。おやすみ~」
クランツは手を振りながらレフィアの部屋へ向かう。
「じゃあ私達も。おやすみ」
「ああ」
各々部屋へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!