1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
別れ そして
アンタと出会って二度目の冬
極度の疲労でアンタは倒れた
医者にいく金もなく
日に日にあんたは弱っていった
アンタは俺に言った
「最後に一つ…頼んでいいかな…
走って、走って…この手紙を届けてきて欲しいんだ…僕の帰りを待つ…
大切な人へ。」
不吉な黒猫の絵なんて
売れないのに
それでもアンタは
俺だけ描いた
それ故アンタは
冷たくなった
手紙は確かに
受け取った
最初のコメントを投稿しよう!