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悠人が入学した当時から3年生のお姉さま達に『かわいい』と人気があったことくらいは知ってた。
だけど、だいたいがあたし年上好きだし、年下に興味なんかこれっぽっちもなかったし。
特に接点もなかったんでこの時まで悠人のことは【お姉さま達のマスコット】程度にしか知らなかったんだ。
同じ委員になって隣の席に座って、この天真爛漫な笑顔に一目惚れする――。
この瞬間までは。
「え――……?」
「え? え……っ!? ええぇーっっっ!!」
突然のことに不思議そうな顔して聞き返す、その顔を見てあたしはようやく自分の放った言葉の意味を悟って。
素っ頓狂な大声を上げた。
ガタガタッ!
そしてそのまままるで弾かれるようにして席から、悠人の横から飛び退いた。
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