置き忘れた素直さ

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  「じゃあ、気をつけて帰りなさい」  先生はジッと見つめてしまったあたしにもう一度は言わず、今度は帰りの言葉を口にした。 「――はい、さようなら先生」  そしてニッコリ笑う先生の笑顔に見送られて、あたしは教室を後にした。
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