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   翌朝、あたしは思い切って遥香(はるか)に昨日の違和感について話してみた。 「そりゃ芽依がわかってないよー」 「なんでよ」  幼なじみで親友でもある遥香は、いつも客観的な視線で物事を見て、冷静な判断で答えを導き出すのが得意。  昔からどこかお姉さん的存在で、あたしは何かと言えば遥香に相談に乗ってもらっている。  だけど。  あたしが悠人をわかってないって?  なんでそんな当たり前風?  遥香から返ってきたのは、決まりきってるとでも言わんばかりのセリフ。  もちろんあたしはそれに不満満々。 「オレ、あいつ苦手」  え!?  どこから聞いてたのか、横からクラスメートの高橋が口を挟んできた。  
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