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「おはよ、高橋くん」
遥香が爽やかに声をかけて、自分の横の席を勧めた。
高橋はあたしとは3年間同じクラスで、今では気の置けない一番の男友達。
そして遥香の想い人だ。
「ねぇ高橋。苦手って、なんで!?」
あたしは高橋がいつの間に立ち聞きしてたのかって事よりも、まさか思ってもみないその言葉の方に驚いた。
「だって、な。オレめっちゃ睨まれんもん」
高橋はそう言って苦笑いしてみせた。
睨まれ……?
言ってる意味がちょっとわからないんだけど。
なんで高橋が悠人に睨まれるわけ?
「榎田と話してっとこ見られると、睨まれる」
「まさか!」
ありえない。
だってあの悠人だよ?
人畜無害が服着て歩いてるような、あの悠人よ?
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