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「だからさ、誰彼構わずじゃなくオレなんだろ」
「芽依の周りの男子全般ってことよ」
なにもこんな時に息ぴったり合わさなくても。
「とにかくまぁ、気をつけとけよ」
なにを気をつけるのよ……!?
ポンッと軽く肩を叩いて席を立った高橋の後ろ姿にあたしは、心の中で叫ばずにはいられなかった。
「高橋くんに全面賛成ってわけじゃないけどね。確かに芽依と話してる男子が相田くんに睨まれてるのを、何度か見たことあるのよ。わたしも」
遥香まで……。
「それって、たまたまちょっと見てただけなんじゃないの?」
だってあの悠人が、よく知りもしない相手を睨みつけるなんて。
いつもの悠人のにこやかな笑顔が浮かぶ。
やっぱり、想像も出来ない。
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