電子レンジカレー

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ズシャァァアアア……… 確かにそんな音がした。 Kは恐る恐るレンジの蓋を開けた。 フシャァァァア モクモクと危険な匂いのする煙が吐き出され、現れたアルミ袋と皿。 「以外と無事……?」 Yは表面が多少焦げただけのアルミ袋を見て呟いた。 「カレーはな」 Kは濡れタオルで袋を掴み、水を溜めた鍋に投げ込んだ。 カレーと皿が退場した舞台は悲惨な物だった。 所々が焦げ、異臭がする。 極め付けは温める対象を乗せる皿に………大きな穴が空いていた。 「あっちゃぁ~」 Kは遠くを見ていた。
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