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『あなたは幽体離脱をしたのです…………』
『な?誰だ!!……………幽体離脱??………俺が??』
『そうです、幽体離脱です。だからあなたの横にあなたがいるのです。』
『つまり……………こいつは俺の体で、俺は魂…………ってことか。』
『まぁ、そういうことです。』
『にしてもなんだこの世界は??ここは俺の通う学校なんだろ??』
『ええ。ここはあなたの通う学校ですが、あなたの知らない学校……………つまり魂しかこれない世界の学校なんです。』
『??よく分からんけど、どうやったらもとの世界に戻れんだ??』
『………それは……………………………………この世界にある特別な魂がいます。それを連れてきたらもとの世界にもどれます。』
『…………なんだ、それだけか。ならその魂の特長を教えてくれ。』
『………特長は………………まぁ、その魂を見たらわかります。というわけで頼みましたよ………………』
『お、ちょい、待てよ!』
少年は呼び止めようとしたが、駄目だった。
『………ちっ、どんなのか聞かされずに一体どうやって見つければいいんだよ……………………』
(とりあえずうろついてみっか)
そう思った少年は教室を出た。
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