第一章

11/11
前へ
/28ページ
次へ
    『あなたは幽体離脱をしたのです…………』       『な?誰だ!!……………幽体離脱??………俺が??』     『そうです、幽体離脱です。だからあなたの横にあなたがいるのです。』     『つまり……………こいつは俺の体で、俺は魂…………ってことか。』     『まぁ、そういうことです。』     『にしてもなんだこの世界は??ここは俺の通う学校なんだろ??』     『ええ。ここはあなたの通う学校ですが、あなたの知らない学校……………つまり魂しかこれない世界の学校なんです。』     『??よく分からんけど、どうやったらもとの世界に戻れんだ??』       『………それは……………………………………この世界にある特別な魂がいます。それを連れてきたらもとの世界にもどれます。』     『…………なんだ、それだけか。ならその魂の特長を教えてくれ。』     『………特長は………………まぁ、その魂を見たらわかります。というわけで頼みましたよ………………』      『お、ちょい、待てよ!』      少年は呼び止めようとしたが、駄目だった。       『………ちっ、どんなのか聞かされずに一体どうやって見つければいいんだよ……………………』     (とりあえずうろついてみっか)     そう思った少年は教室を出た。      
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加