第四章

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第四章

    少年は夢を見ていた……   ………………あの世界で自分がゾンビとなり、唸り声をあげながらうろつき、人を見つけたら殺し、それを食べる………………     そして、あの友達と出会う……………       ガバッ!       少年は恐怖にひきつった顔で起き上がった………       体中すごい汗だらけであった……………         無理もない…………夢だったとはいえ、いつ現実になってもおかしくない夢だったのだから…………………      少年はこの日、風邪を引いた、という典型的な嘘をついて、学校を休んだ……………       理由は………………         またあの世界に行きたくないから…………………           少年は風邪ということが仮病ということを親に悟られないように、布団にもぐりこみ、眠りについた……………            『ん~、………』       ガンッ       『痛っ!!』       寝返りをうった少年は何か固いものに頭をぶつけたようであった…………       少年が眠りにつく前に願ったことははやくも叶わなかった…………       ベッドから血が滴り落ちる音がきこえる。       どうやら再び魂の世界へと足を踏み入れた様であった………………  
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