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ガタン!!
穴の中から何かが落ちてきた。
………それは明が乗っているジープだった。
「っ………痛てー!」
明はハンドルにぶつけた頭を押さえながら、小声で叫んだ。
ここは、何処だ………?
周りは変な形の木が生い茂っている。
どこかの森のようだ。
暗い場所からいきなり明るい所に出たので、目がチカチカした。
………今は……昼?
外を見ると、銃を持った少年と、ゲームに出て来る魔法使いのような少年と少女がいる…………。
なんだ?
仮装パーティーでもやってるのか?
すると、話し声が聞こえた。
「ちょっと!!召喚獣じゃ、ないじゃない!」
「あれ?おかしいな・・・・・・俺、ちゃんと呪文唱えたよな?」
「知らん。俺に聞くな。」
召喚獣?
呪文?
何言ってんだ?
俺は訳がわからなくなってきた。
…………一度外に出て見よう。
一人が銃を持っているので、後ろの座席にあった武器の中から、グレネードランチャー付きのM4A1
(アメリカ軍で使われている、アサルトライフル〔自動小銃〕。グレネードランチャーを装備出来る。)
を選び、それを持って、外に出た。
外にいた三人が、一斉にこちらを見た。
「あら!?人が出てきたわよ!!」
ローブの少女が言った。
「…………ホントだ。」
銃を持った少年が言った。
「なあ、コイツに頼んでゴブリンをやっつけて貰おう!!………なぁ、お前さ、異界から来たんだろ!?ゴブリンを倒してくれ!」
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