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「ああ…………話せば長くなるんだが。俺達三人は、農村ウールに向かっている途中だったんだ。ウールに行く道のりの途中にある、この森を歩いていたら、前の方から、ゴブリンがやって来たんだ。」
彼は話しを続けた。
「取りあえず、倒そうということになって、あの召喚術士が召喚獣を呼び出そうとして……」
そう言って、彼は茶色いマントを着た少年を指差した。
「え?召喚士?召喚士ってなに?」
俺には聞き慣れない言葉だったので、聞いてみた。
「召喚術士は、魔法でこの世界と他の世界を結ぶ『異界の出入口』をつくって、他の世界から、ドラゴンとかの、召喚獣を呼び出せるんだ。」
茶色のマントの少年が言った。
「それで、召喚術士の俺が、召喚獣を呼び出そうと思って、呪文を唱えたら、代わりにお前が・・・・・・・・・あー・・・名前は?」
「あぁ!まだ言ってなかったな。俺は佐竹 明。あんた達の名前は?」
「俺はウィング。さっきも言ったけど召喚士だ。銃を持ってるのが、銃使いのブラッド。杖を持ってる白いのが、魔法使いのマリアだ。」
彼はそういうと、少し間を空けていった。
「さっきの話しに戻るが、召喚獣を呼び出そうとしたら、代わりに明が降ってきたんだ。」
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