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「なら、もう一度召喚獣を呼び出して、その時に出来た『異界の出入口』から元の世界に戻れるんじゃないか?」
と、明は聞いてみた。
「無理だよ。『異界の出入口』は召喚獣が出てきた後、すぐに消えてしまうんだ。」
「呼び出した召喚獣は、戦った後、自分で『異界の出入口』を作って帰るらしいけど、明はそんな能力は持ってないだろ?」
・・・・・・当然。明はそんな能力は持っていなかった。
どんどん希望が薄れていく。
「なら、召喚獣に乗って、元の世界に・・・」
明が話し終わる前に、ウィングが言った。
「昔それをやった奴が、『異界の出入口』で弾き飛ばされて、死んだ。」
「・・・・・・なんか・・・他に方法ない・・・・・・?」
「異界へ行く方法を考えたり、試した奴はたくさんいるけど、成功した奴は、一人も・・・・・・いない。」
ウソだろ…………………
明はショックで何も言えなくなった・・・・・・。
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