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農村ウールは、思ったより、大きかった。
ヨーロッパの郊外に在りそうな感じだ。
「ここには何のためにきたんだ?」
「この村には、掛かり付けのガンスミス(銃職人)がいるんだ。前に頼んでおいた弾薬が出来たらしいから、取りにきた。」
ブラッドが銃で肩を叩きながら言った。
「まずは宿を探そうぜ。もう日が暮れる。」
ウィングはかなり眠いらしく、何度もあくびをしながら、そう言った。
よく考えると、俺は夜に事故にあって、真昼間のこっちの世界に来たので、かなりの時間起きていることになる。
それに気付くと、なんだかすごく眠くなってきた。
「あそこの宿はどう?」
マリアも眠そうな顔で、数十メートル先の宿を指差して言った。
彼女の指の先の宿は、ゲームに出てきそうなレンガ造りものだった。
他に宿は見当たらないので、明達はそこに泊まることにした。
明は、「ホントにRPGの世界に来ちゃったのか?」等と思いながら、宿に向かった。
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