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「人の命を奪える軍人は、人を守るためにしか、存在しちゃいけない。って。人を倒すために戦うんじゃない。人の命を守るために、戦うんだ。それが出来ない奴は、ただの人殺しだ。って。だから俺はお前を助けた。」 「何言ってるの。自分が死んだら、意味ないじゃない。」 「…………………………」 「でも、私は明みたいな人、いい人だと思う。」 「……………………ホントに?」 「うん。」 「……………………」 明はしばらく黙り込んだ。 いい人か……… いい人ってなんだ? 俺は最初、コイツを見捨てて逃げようとしてたんだ。 その事は言っておこう。 明はそう思うと、口を開いた。 「俺は最初、お前を見捨てようとしてたんだ。いい人なんかじゃ……」 「最終的には、私を助けた。それが結果。」 「…………………」
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