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「食事の準備が出来ましたよ。」 宿屋の主人が、寝室にやってきて、言った。 「わかった。今から行く。」 そう返事をして、明達4人は、食堂に向かった。 机の上には、パンや、何かの肉(何の肉かは全くわからない)、スープなどが置かれていた。 ウィングが 「明は酒は、飲めるか?」と言った。 「え?……あぁ、飲める。」 未成年だけど、こっちの世界では飲んでも捕まったりしなさそうなので、飲めると言っておいた。 ウィングが、ワイン(っぽい物。赤ワイン?)をグラスに、注いでくれた。 とりあえず一口飲んでみた。 …………美味い。 甘味が強く、味が濃厚だ。かなり美味しかった。 明は 「これは何の肉だ?」 と、肉を口に運びながら聞いてみた。 「さあ?何だろう。」 「何かしら?」 ウィングとマリアは知らないようだった。 隣でブラッドが言った。 「野ネズミじゃないのか?」 ……………うぇ……… なかなか美味かったが、野ネズミと聞いた瞬間、吐き出しそうになった。 地球でも野ネズミを食べる民族はあったが、明は食べたことはなかったし、見た事すらなかった。 ゴクン! 何とか飲み込めた。 ヤバかった。 食事の大半を平らげた明はウィング達に言った。 「いろいろ聞きたいことがあるんだが。」
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