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「…………明、俺達と一緒に、戦ってくれないか?」
「え?」
俺はウィングのいきなりの申し出に少し混乱した。
「このままじゃ国は滅びてしまう!奴らに対抗する力は残ってないんだ!」
ウィングがそういうと、マリアもそれを後押しする感じで俺に言った。
「明!お願い!私達の国を救って!」
国を救う?
俺一人で何が変わる?
それに、
「俺は違う世界の軍人だ。傭兵じゃない。勝手にこの世界の国を支援することは出来ない。」
俺がそういうと、今度はブラッドも言った。
「お願いだ。もう、あんた以外に頼れる奴はいないんだ………」
「……………」
俺は下を向くと暫く考えこんだ。
俺は合衆国の兵士だ。
しかし俺は今、その合衆国にすら戻る事が出来ない状況だ。
なら、今俺がすべき事はなんだ?
俺はどうすればいい?
それに、自分自身がこの世界で生き残るには、誰かの協力が必要だ。
………………
俺はゆっくりと口を開いた。
「…………わかった。俺でいいなら………協力しよう。」
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