退屈

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「あぁー、テレビとかでやってるやつか。」 バミューダといえば、飛行機や船が消えたり、謎の雲に囲まれて現在地が不明になったと思えば、物理的にありえない場所にいきなり姿を現したりする、怪奇スポットだ。 昔テレビで観た内容を思い出しながら、明は彼の話しを聞いた。 「その時、飛行機は他の次元空間を飛んでるらしくてさー。その時発生する電磁波とか、なんかそういうのを研究して、人工的に他の次元との出入口を作る装置を開発しているらしいぜ!」 彼はそういうと、誇らしげにこちらをみた。 そんな馬鹿な………… 俺はそう呟くと、頭で情報を整理しながら思った。 アメリカ軍は、そんな非現実的な装置を開発してるのか? いや、コイツの情報だ……… 信憑性は………… だが、本当に研究所の連中が本気でそんな現実味のない装置を造っているなら、余計に仕事に対するやる気がなくなる。 「嘘だろ………」 俺がそういうと、友達は少し機嫌が悪そうに言った。 「本当だって!今回のは…………じゃあ、俺そろそろ行くな。ジープ運び頑張れよ!」 そういって、彼は食堂を後にした。 俺は彼の情報についてもう一度考えを巡らせながら、残りの飯を平らげ、食堂を出た。
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