羞恥の向こう。

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その瞬間。       バタン。       扉が開く。 思考が止まる。       時が止まる。       心臓の鼓動だけが ゆっくりと耳に聞こえる。         相手もこちらと 目が合ったまま動かない。        私もケータィを持ったまま 動かない。       そして今まさに 体内から出切ろうとしてぃたモノ、     そのモノがゆっくりと、 だが正確に着水しようと 重力に身を委ねてぃた。             ちゃぷ。             そして時が動き出す。       侵入者の想定はしてなかった。     何故だ? 何故ここに第三者が!         互いに口を開いたまま。         『ぁゎわゎゎわ ごめんなさぃ』       ぃや、私が誤る必要が無い。        でも鍵をしめ忘れると言う 失態をしでかしたのは私だ。       相手も見たくなぃものを 観た事だろう。         なんせトィレ入ろうと ドア開けたらケータィ持って、 まさに出してるんだから。       相手は怯み、逃走してゆく。    ほっと安堵の息をついたが…
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