第三の事件 ‡ 留守番電話 ‡

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ある日の夜、ユミは風呂に入っていた。 ユミの家の風呂は少し小さめで、ユミは普段風呂の小さいイスに座って体を洗う。 イスに座ると、ななめ右にたてながの鏡がある。 そして、真後ろに風呂のドアがあり、ドアは固くぶ厚いプラスチックのような素材で、全体にぼかしがかかっている。 そして、ユミが髪を洗って、目を開けた瞬間、鏡ごしにユミの後ろのドアに一瞬人のような形がよぎった。 当然この時間帯はユミの母親も父親も仕事で居ない。 この時ユミは、『お父さん帰ってきたのかなぁ。珍しく早いなぁ。』と思った。 そして、ユミが風呂から出ると、父親などどこにも居なかった。 ユミは『気のせいかぁ~。』 着替終わって、ユミは携帯を手にとった。 携帯には、誰かの留守番電話が残されていた。 しかし、この留守番電話の相手は非通知設定になっている。 ユミはこの留守電を聞いてみることにした。 すると、ユミの背筋は一挙に凍りついた。 その留守電の主の声は女のふとい声で 「あなたの家結構綺麗ね。」 と言ったのだ。 恐怖のあまり、ユミは慌てて家を飛び出した。 そして、ユミはその日は近くの友達の家に泊めてもらったそうだ。 しかし、あの声の主は一体誰だったのだろうか。 ユミの家は全くの密室だったはずなのに…
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