16人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
ある日の夜、ユミは風呂に入っていた。
ユミの家の風呂は少し小さめで、ユミは普段風呂の小さいイスに座って体を洗う。
イスに座ると、ななめ右にたてながの鏡がある。
そして、真後ろに風呂のドアがあり、ドアは固くぶ厚いプラスチックのような素材で、全体にぼかしがかかっている。
そして、ユミが髪を洗って、目を開けた瞬間、鏡ごしにユミの後ろのドアに一瞬人のような形がよぎった。
当然この時間帯はユミの母親も父親も仕事で居ない。
この時ユミは、『お父さん帰ってきたのかなぁ。珍しく早いなぁ。』と思った。
そして、ユミが風呂から出ると、父親などどこにも居なかった。
ユミは『気のせいかぁ~。』
着替終わって、ユミは携帯を手にとった。 携帯には、誰かの留守番電話が残されていた。 しかし、この留守番電話の相手は非通知設定になっている。
ユミはこの留守電を聞いてみることにした。
すると、ユミの背筋は一挙に凍りついた。
その留守電の主の声は女のふとい声で
「あなたの家結構綺麗ね。」 と言ったのだ。
恐怖のあまり、ユミは慌てて家を飛び出した。
そして、ユミはその日は近くの友達の家に泊めてもらったそうだ。
しかし、あの声の主は一体誰だったのだろうか。
ユミの家は全くの密室だったはずなのに…
最初のコメントを投稿しよう!