序章:私の孤独と事件の発端。

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 今日は不思議なことに、驚くほど目覚めが早かった……。  枕元に置いてある時計のアラームは確か朝7時のはず……。  起床時刻AM03:30…。 「うそ、やだ……」  起床後の第一声はとてもシンプルなものだった。  深夜のリビングにたった一人。  この独占感はなかなか心地の良いものだったが、さすがに11月の夜中だ……この寒さをストーブで補うことはできても、精神的な寂しさというのは拭えない。    昔から、一度起きたら、二度寝できない性分だった。    それにしても……   「このソファーがまた気持いいんだなぁ」    このままソファーに体を埋めていてもよかったが、そんなことしてても仕方がないので、体を起こす。
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