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朝食を済ませた私は、ついでに作っておいた母の分をラップで封して、2階の自室に戻る。
その部屋は、何一つ無駄の無い家具配置で、とても女子高生の部屋とは想像もつかないくらいモダンな発想が奇抜過ぎる部屋だった。
ベッドに腰掛けて、手前のラックから携帯と雑誌を取り出した。
携帯は側に置いて、今のところマイブームの雑誌の表紙を開く。
【奇怪霊写真解体新書】
「うわ、なかなか今月号の写真はリアリティが高いわね」
さすがにこの種の怪しい趣味を持ってるところも、彼女は更に女子高生らしくはないのだが…。
しばらくその怪しい雑誌に目を通してると、携帯が鳴った。
まだ6時、こんな朝早くに誰なんだろ。
メール着信…ミーちゃん。
同級生のミーちゃんは本名は宮崎美春。
彼女は親友で、おなじ奇怪映像研究部の数少ない部員仲間の一人だ。
「どぉしたんだろ…」
こんな朝に彼女からメール着信なんて、まず珍しく、その本文も、おかしかった。
本文:タスケテ、アーちゃん……。死んじゃウよ……。
アーちゃんというのは私のニックネームでこれは入学式の日にミーちゃんに付けてもらったものだ。私の本名は笠原愛で、笠原家の長女である。
ミーちゃん……なにかあったのかな……。
今日、学校に行って直接聞いた方が早いみたいだったので、さっさと準備を済ませる。
どうしたんだろ……なんか怖いな。
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