🍁発覚🍁

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こつ、こつ…… 響き渡る、足音。 こつ、こつ…… それは、徐々に近づいてくる。 こつ、こつ…… 二年三組の列付近の柱で、息を殺して潜む、私の所へ。 こつ、こつ……ぴたり。 …と。 一歩踏み出して手を伸ばせば、おそらく触れ合えるだろう位置で、足音が止まった。 続いて、げた箱を開ける錆びた音。 「……………」 心臓が早鐘を打つように、激しく鼓動する。 違う。 絶対に違う。 きっと紺野君のように、誰かが忘れ物を取りに来ただけなんだ。 …だから、ビニール袋から何かを取り出すように、ガサガサした音が聞こえるのは、きっと気のせい。 確認しなければならない。 ――――は、あんな事をする人間じゃないって、証明しなきゃ。 息を吸い込み、私は思い切って柱の陰から飛び出し――― 「…………なんで……どうしてアナタがこんな事するの………?」 げた箱に何かを詰め込む友人を………、矢野澪の姿を目の当たりにして、呆然と立ち尽くした。
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