🍁悪夢🍁

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「新しいお父さん!?見たい、僕見てみたい!」 両手をバンザイの形に上げ、隆は無邪気に喜ぶ。 「ええ、今度ウチに来てもらうわ。紅葉や隆くんにも、ちゃんと会って決めてもらわなきゃいけないものね」 ニコニコと穏やかな笑みを浮かべ、心底幸せそうに目を細めるお母さん。 そんな二人の態度に、私は半ば呆れつつも、まあいいかって気持ちになっていた。 ぶっちゃけ、お母さんを本気で愛していて、あの父親のように家族を捨てない男なら異論はないし。 それに…。 と、私は楽しそうに笑うお母さんと隆を見やる。 「いつ!?いつお父さんができるの!?」 「その人の都合でね、結婚するのは来年の三月頃になりそうなの。でも会うことはできるから、明日にでも来てもらおうかしら」 「やったぁ!!」 この温かい光景がいつまでも続くなら、私は全然構わない。 私は生まれて初めて、これらの幸せを授けてくれた『神様』という奴に感謝した。
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