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そのまま持ち上げるみたいに
尻揉んで。
やっぱ気持ち…。
「ゃ……」
力が抜けてきたのを受け止める。
完璧に俺に掴まってる亀は
肩に顔押し付けて声殺すのに必死みたいで。
「ふ…んっ」
いつもより近くで聞こえる
亀の感じる声。
あ、でも俺がヤバいかも。
「なんか痴漢な気分だよね?」
それを誤魔化すみたく言った言葉。
いや、でもマジで想ったんだけど。
それを聞いて真っ赤な顔で見上げてきた亀が
「へん…たい……」
絞り出すみたいな声。
小さな、抵抗。
想わず笑いが漏れて。
「ばーか今更じゃん。」
これなら満員電車もいいかもね。
そんなコト想ってたら
駅に着いた。
真っ赤な顔した亀に
はぐれないように、って理由つけて繋いだ手。
やっぱ、好き。
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