過去②

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「柚。うちは偽善者って分かってる。でも!あんたの事だけは大好きやから!強姦にあっても人間不信になっても柚は柚やねんで!!」 私はわたし……? 心も身体は汚れてんで。 それでも、私は変わってないん? 「……柚!!」 「……った……」 「柚?」 「……怖かった……」 「……………」 「怖くて怖くて……。でも、誰にも言えんくて…」 「大丈夫。もう言わんで良いから…」 「……っ…くっ…はぁ…」 「泣きたいなら泣いて良いよ」 「……うぅ…うわぁぁぁぁ!!!!!」 今までの恐怖が、涙と共に流れた気がした。 それでも、【人間不信】は時間が掛かる事は分かってる……。 消えない深い傷。
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