1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
だけど、僕は彼女の秘密を知った。
彼女は家族を養っていた。自分の身を売って。
彼女は夕方になると小さな山を一つ越え隣の隣の村まで行き、娼婦をしていた。
彼女は通る男、通る男に言った。
『――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――?』
彼女の声は僕には聞こえなかった。男は彼女を気に入ると側の道に入り彼女を抱いた。彼女は金を貰い逃げた。そして、泣いた。
僕は彼女が汚いだなんて思わない。僕は彼女が好きだから。
僕は彼女を買わない。僕は彼女が好きだから。
最初のコメントを投稿しよう!