秘密

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僕は家に帰り考えた。僕が彼女に出来る事。それは何かを。 何時間考えただろう。ふと外を見ると、とても綺麗な花が咲いていた。僕は彼女が花を摘んでいたのを思い出した。とても楽しそうに摘んでいた美しい彼女を。 その時見た彼女は幸せそうだった‥…… そんな事を考えていると、体が動いていた。外に出て花のところまで行き、花の根を傷つけぬようにまわりを手で綺麗に掘っていた。そして、家の前に何年も置いてあった植木鉢に綺麗な名も知らぬ花を植えた。    ――彼女にこの綺麗な花をあげよう―― そう思い僕は夜になるのを待った
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