色褪せた街

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戦争が終わったら 皆で笑ってあははは… 戦争が終わっても 強きが弱きをあららら… 悲しみの後に咲く 笑顔の華は咲くかしら… 痛い事続いても 身体の傷なら直ぐに治る… あの家の屋根の色 どんなのだっけあららら… あの人の髪の色 あんなに白くなかったのに… 知らぬ間にいつの間に 月日と年月積み重ね… 知らぬ間にいつの間にか 君も僕も大人だった 嫌いだった大人になった 恨んでいた大人になった 悲しいけれど大人になった 俺もお前も大人になって 色褪せた街に佇んで 色褪せた過去をひきずって 悲しみ背負って生きている 責任という名の悲痛の現実を その道の先にはね 秘密の遊び場あったんだ… その場所は今ではね 排気の溜まった道路でさ… 知らぬ間にいつの間に 俺らは過去から抜け出せず… 知らぬ間にいつの間に 今を生きていく自信を失くした… 彼処にあった小さな河原 今では既に小さな会社 彼処にあった皆の遊び場 今では既に大人の遊び場 色褪せた街に佇んで 色付き過ぎだと気が付いて 満たされた自由の真実は 不自由という名の悲しきルール 色褪せた街に佇んで 色褪せた心な色を付けて 悲観の想いを拭い去り 笑顔の華に水を注いだ
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