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「そして、もし我が配下にならなければ、邪魔なものになるだろう。この魔獣が復活した時、そう……復活した時、我が配下に引き入れるか、もしくは……殲滅せよ。その役目をお前に託す」
「はっ、承知いたしました」
「では、しばしの休暇の後、その任務を頼もう」
「はっ……」
「ところで、紅茶は要らないか?」
「謁見の度にそのように仰っていただき誠に有り難いのですが……何度も言っているのですが私は玉露以外認めないタイプなんです!」
力強く言うライデン。
「安心しろ、これは玉露も入っている」
(も!? 確かに紅茶は緑茶を発酵させたものだが……)
「……玉露まで入っているなんてなんと豪華な。そ、そのような物を頂くわけにはいきません。どうぞルー=サイファー様が先にお先にお召し上がり下さい」
「そうか……」
そう言ってルー=サイファーは紅茶を飲み干した。
「では、下がれ」
「はっ……」
それからライデンは20年の短い休暇を過ごした。
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