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「……ば……やろ…」
「え…?」
土方の声は普段の鬼の副長とは違い…何処か震えていた。
「…そんな事…言うなよ、終わりにするとか…勝手に決めてんじゃねぇよ!」
話しに区切りがつく度に抱き締められる力が強くなる。
駄 目 だ っ て …
離れなきゃ…じゃないと、俺…別れる事何て出来なくなる
「銀…時……」
そんな掠れた声で俺呼ぶなよ…どうして良いか分からなくなる
「土…方、離せって…」
「嫌だ。絶対に離さねぇ…」
この時可笑しかったのは…俺だと思う、今の土方は強く抱いていても普段の力は込められておらず何時でも振り払えたのに…俺は振り払わなかった。
というより…
振り払いたく…無かった。
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