冬空に思う

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  こういう風に思ってしまうって分かってたから俺はあの時土方を振り払ってでも拒否したのに、今は土方の温もりを求めている   「離れるな…俺はお前が居ないと、ただの抜け殻になっちまうから…。寂しい思い何度もさせちまうかもしんねぇけど…、ずっと…一緒に居てくれ」       この時…俺は分かった   抜け殻になるのは俺も同じ   今もきっと心の中ではこうしてアイツが迎えに来てくれると期待してたんだ。     今俺は…はっきりと言える     こいつから離れたら…   この温かさ、俺を見る瞳…全て消えたら       ―…闇に落ちて戻れなくなる。       そう俺は既に…
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