768人が本棚に入れています
本棚に追加
「やぁ君が優華ちゃんかい?」
優華が体育館裏に来てから約10分、彼女の目の前に現れたのは見知らぬ男たちだった。
自分が手紙を入れたくせになんで私を確認するんだろう?
優華を確認する彼らの素振りを不思議に思う優華だったが、男たちの下品な顔に気付き、すこしたじろぐ。
三人いるうちの長髪の男は右手に怪しげなものを所持していた。
長髪男が小さく笑うとほかの二人のうち一人は優華の腕を掴み、もう一人は口を手で押さえた。
「っ……!?」
突然の事に思考が停止した。
新しいクラスにもだんだん馴染んできて学校生活が楽しいものになりつつある、そんな中の出来事に優華は恐怖を感じていた。
興味本位でこんなとこ来ちゃった私が悪かったのかな?
優華は必死に抵抗しながら心の奥で叫ぶ。
――和也助けて
と。
最初のコメントを投稿しよう!