揺れる想い

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「坂本!お前は外に出ろ!」 「え~!?なんでですか~??」 「いいから!!」  そういって生活指導の山崎先生は美香を部屋から追い出した。 「彼らが遠藤に謝りたいそうだ」 「彼ら……?」  優華が前を見ると昨日彼女を襲った三人が席について姿勢を正している。  と思ったらいきなり立ち上がり三人ともひざを突いて床に頭をつけた。 「本当にすみませんでした」 「もう絶対しません」 「二度と近づかないこと誓います」  土下座までされて謝られてはさすがに許すしかない。 「わかりました。もう絶対にしないでください。私に限らずです」 「ありがとうございます。失礼します」  三人はその部屋から出て行った。そのあと山崎が口を開く。 「あいつらは、退学処分になった。だからまぁ、なんというか、安心して学校に来い」  山崎は優しくそうと、優華の肩をぽんっと叩いた。 「ありがとうございます。失礼します」  優華は先生に一礼してその部屋を後にした。
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