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‐【剣崎の頼み】‐
虎太郎はなんとか剣崎の力添えになれればの一心から声をかける
虎太郎
『なあ剣崎君!僕に何か出来ることはないかな?
何だってするからさ!』
剣崎
『そうだな、虎太郎は…
取り敢えず所長が無事に帰って来ることを祈っててくれないか!』
虎太郎
『なんだよそれ!僕も何か手伝うからさ!』
剣崎
『冗談だよ虎太郎』
剣崎は虎太郎の気持ちの嬉しさに敢えて冗談を言ってのけた
剣崎
『実は…
虎太郎に頼みたいことがあるんだ…』
虎太郎
『何だい?頼みたいことってさ?』
剣崎
『始…
始を捜し出して欲しいんだ!』
虎太郎
『えっ!始!…
相川始をかい!』
剣崎
『ああ、あいつの力が必要なんだ…
睦月がいない今、あんな奴だけど味方にいるとどんなに頼もしいか…』
虎太郎
『僕が始を…でも!』
虎太郎はアンデッドである始のことをあまり快く思っていない
剣崎
『頼む!頼むよ虎太郎!
始を…始を捜してくれ!』
虎太郎
『…わかったよ、捜すよ始をさ!』
剣崎
『虎太郎!ありがとう!』
虎太郎
『それが、今僕がやらなければいけないことなんだよね』
剣崎
『虎太郎…サンキュ』
虎太郎にとっては無茶な頼みをしたかもしれないが
それを引き受けてくれた虎太郎の気持ちが嬉しくてたまらなかった
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