第一話‐動き出す異形達‐

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‐【ラッキークローバー】‐ ‐都会の片隅‐ 村上が向かった先… それは一見何の変哲もない普通のバースナック… 『BAR CLOVER』 だが、この店に集いし者達とは… バーカウンターに立つ、端整な顔立ちの女性がいる 影山冴子‐Saeko Kageyama‐ 彼女はその顔とは裏腹にどこか妖艶な雰囲気を併せ持つ、この店のバーテンダーである カウンターに座るインテリ風の男 琢磨逸郎‐Itsuro Takuma‐ 彼はいつもイェーツの詩集を読み、一見物静かに思われるが実は短気な男だ その奥に座る大柄な褐色の外国人男性は ミスタージェイ‐Mr.Jay‐ 彼も見た目と違い、普段は愛犬のチャコを可愛がる心優しい一面を持っている そして、ダーツで戯れる少年 北崎‐Kitazaki‐ まだどことなく幼さが残る彼こそが一番危険なのである 彼が触れる物は灰になるという恐ろしい能力を持っている 今も手にしたダーツはボードに届く前には灰化し跡形もなくなっているのだ… そんな連中の巣くう所へ村上は姿を現した
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