プロローグ

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どうも、森崎 敬介です。  なんで俺がこんな朝早くから焦ってるのかというと、今日が始業式だから。 春休みと同じ感覚で寝てたら見事に寝坊したよ…。 ダッシュで学校に行くと一応10分位でギリギリ間に合う。   だけど、それは俺一人の場合の話。俺にはいつも一緒に登校している子がいるのだ。   その子の名前は水星 舞。幼馴染で家の向かいに住んでいる。 始業式の今日も一緒に行くんだけど、さすがに女の子にも走らせる訳にはいけないからね。 いつも遅刻しそうになったら先に行っとけって言ってるんだけど、ちゃんと待っててくれる。 なんでだろ?   そして今日もきっちり俺が家を出るのを玄関で待っててくれた。 「あ、おはよう敬介。遅刻だぞ!」 「遅刻だから先に行きゃ良かったのに…。俺は舞と違って優等生でもなんでもないからいいんだよ。」 「いいの、いいの。とにかく早くいこ。」 「はいはい。」 新学期早々揃って遅刻か…。まあこれはこれで悪くないかな。 …やばい、クロのいい加減さが移ってるな。 クロって誰かって?まあそれは後ほど。
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