218人が本棚に入れています
本棚に追加
どうも、森崎 敬介です。
なんで俺がこんな朝早くから焦ってるのかというと、今日が始業式だから。
春休みと同じ感覚で寝てたら見事に寝坊したよ…。
ダッシュで学校に行くと一応10分位でギリギリ間に合う。
だけど、それは俺一人の場合の話。俺にはいつも一緒に登校している子がいるのだ。
その子の名前は水星 舞。幼馴染で家の向かいに住んでいる。
始業式の今日も一緒に行くんだけど、さすがに女の子にも走らせる訳にはいけないからね。
いつも遅刻しそうになったら先に行っとけって言ってるんだけど、ちゃんと待っててくれる。
なんでだろ?
そして今日もきっちり俺が家を出るのを玄関で待っててくれた。
「あ、おはよう敬介。遅刻だぞ!」
「遅刻だから先に行きゃ良かったのに…。俺は舞と違って優等生でもなんでもないからいいんだよ。」
「いいの、いいの。とにかく早くいこ。」
「はいはい。」
新学期早々揃って遅刻か…。まあこれはこれで悪くないかな。
…やばい、クロのいい加減さが移ってるな。
クロって誰かって?まあそれは後ほど。
最初のコメントを投稿しよう!