11人が本棚に入れています
本棚に追加
女の子は少し考えて、こう言いました。
「私を殺して」
男は一瞬驚いた顔をして、次に悲しそうな顔をして、そして元通り微笑みました。
「それは、出来ない。俺は殺しはやらないんだ」
「なんでもしてくれるんじゃないの」
「殺し以外ならね」
何がいい?男が再び尋ねました。
また女の子は少し考えて、こう言いました。
「私の人生をなかったことにして」
男はまた一瞬驚いた顔をして、次に悲しそうな顔をして、そして元通り微笑みました。
「それも、出来ない。俺は魔法使いじゃないからね」
「似たようなものじゃないの」
「まぁそうなんだけど、でも流石に魔法は使えない」
で、何がいい?男がまた尋ねました。
最初のコメントを投稿しよう!