狂身～くるみ～

帰郷

僕は帰ってきた

ある事情で両親がいなくなり
父が建てた人形店を離れて親元に住んでいた
何年かたったある日、親元にも住めなくなった為に帰ってきた

あの人形店に

そこそこ綺麗だった店も何年もたっていた為
少し汚らしい
周囲の家が増築され、さらに小さく見える

例えるなら、そう
周囲の家に置いていかれたような

そんな錯覚を催される