第二章{全てもの出会い}

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そして、入学式も終わりいよいよクラス発表だ!  楽しみにしながら体育館からでて昇降口にある掲示板を見に行った。 やはりみんなが群がっていた。 「やったー」やら「マジかよ~」「信じられへんわ~」 などと聞こえてくる。一足先に見に行ってたヤスが僕に駆け寄ってきて、 「やったで!一緒のクラスや!!」 と僕に不幸を告げにきた。 何しろ僕とヤスは、これでなんど10年間一緒のクラスなのだ。 まぁ~いわゆる腐れ縁ってやつやな。 そんなヤスの言葉を流しながら、僕も掲示板を見に行く。  『1年2組1番赤木亮典』 『1年2組39番山井泰彦』 どうやら本当らしい。  他はどんな人がいるのか見ていたら僕の肩をポンポンと叩く手があった。 僕はどうせヤスだろと思い振り向いた。 しかしヤスではなかった、そこにいたのは…青く透き通ったような目をしているあの人だった。 「入学式で叫んでた人だよね?」 微笑みながら僕に話してきた。 「私たち一緒のクラスやで。えっと~私 高橋智美(たかはしともみ)っていいます。よろしくね」  あまりにも急であった、あまりにも不意であった、今までうるさかった周りの音が聞こえなくなり自分の中の「バクンバクン」と言う音しか聞こえなくなった。 「どうしたの?」と固まっている僕の顔を彼女が覗き込んできた。 「あっあの…………赤木です赤木亮典です!」 胸いっぱいになりながら僕は名乗った。
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