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ある山奥の村に
サツキとメイという二人の姉妹が居た。
当時この村には、まだ「夜這い」の風習があった。村や集落の女を「共有」するという考えにもとづくものである。
(だから他の村の者が忍び込んで来た場合には袋叩きにされた)
サツキとメイは父の「夜這い」による、言わば「認知されない子」として生まれ、相手方から疎まれて
今の父と三人で暮らしている。
父は全く働かなく、酒に溺れる毎日を送っていたため、村からも村八分扱いだった。
父は二人に「母は死んだ」と伝えていた。
周囲の人々から疎んじられていた。
子供もそれを感じ取り「やーい、お前ん家、おっばけやーしき」と二人を迫害する。そんな中、精神を病んだメイは死期の近い者の前にだけ、姿を現すという古い言い伝えの化け物「トトロ」のねぐらへと続く道を見つけ、トトロと出会う。
それ以来メイは、死に魅入られて、死後の世界に思いを馳せるようになった。
それは父の言葉「死んでしまった母」を想っていたのかもしれない。
幾日か過ぎたある日
一週間近く父が家を空けていた。
二人は近所のおばあさんの畑から野菜を盗んでしまう。
「お母さんはトウモロコシが好きだった」という事を思い出して、トウモロコシを持っていくメイ。
しかし、2人は近所の子供に目撃され、翌日には2人の犯行がばれてしまう。
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