ある男との出会い

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若松は、有馬記念を観てから最終レースの前売りを買って帰るつもりだった。 が、さっきの男との会話が頭のどこかで引っ掛かってすっきりしないまま有馬記念がスタートした。 レースは何事もなく淡々と流れ最後の直線に入った。 残り1ハロンでマックイーンが先頭に立った。 「そのまま、そのまま。」 若松は、思わず叫んだ。 その瞬間、外からユウサクが突っ込んできた。 「えっ?」 そして、ユウサクがマックイーンをかわしたところがゴールだった。 1着ユウサク、2着マックイーンだった。
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