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魔法の箒…ではなく。
普通に風の魔術を使って遥か地の果てサイクロプスの森まで飛んで来た俺たち。
担任の彩乃先生がいうには、今日の授業は1班でサイクロプスを倒したのち、目を持ち帰ってこいとのことだ。
しかもいま、サイクロプスは普通じゃないから気をつけろ。とのことだ。
まぁいいや。
俺たちは森に入って行った。
と入って行ったのはいいのだが。
森というのは、不気味なもので
俺と了はともかく。
雷牙、岬、みぞれの3人はガクガクしている。
ま、気持ちはわからんでもないけどな。
「そんなに気負うなよ。そんなガックガクだとサイクロプスがでてきたら対応できねぇぜ?大丈夫。奴等がでてきたら俺がぶっ飛ばしてやんよ。」
く…カッコいい!カッコよすぎるぜ。俺…
そして後ろの3人の顔色を伺うと…
真っ青だった。
しかも俺と了の背後を指差しパクパク言っている。
まさか…まさかまさか。
ギギギと音をたて後ろを振り返ると
いた。サイクロプスが。
一つしかない目を血走らせ、深い唸り声をあげて。
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