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「まぁそんなの普通じゃんか」
注:駄目思考ですが本作品の主人公です
「私が兄者を一人前に鍛え直す!!」
柚が竹刀の先を僕に向ける。
威勢に満ちる瞳には黒が映え光が差し込む。
「いや、いい」
僕は腕を交差させてバツをつくってきっぱりと断った。
「……はっ?えっ?」
あまりにすぱっと言われたものだから柚も戸惑う。
「まだ成人って年じゃないし半人前でいいも~ん♪」
注:本っっ当に駄目思考ですが本作品の主人公です。
「それでは陰口をたたかれるかも知れないし!それに…………」
柚は顔を下へとやる。
それに?
「……わ…私が……その…嫌……だから……」
柚はうつ向きすぅっと息を吸って一息入れたが言葉に力はなかった。
「えっ?」
柚の声はそこだけ小さかったため聞き取れなかった。
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