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僕は今
貴方に向かって歌っています
今、僕は側にいないけど
貴方に僕の歌は届いていますか
雨の音で書き消されていませんか
貴方の頬が濡れているのは
雨のせいですか
雨が悲しさを大きくしていませんか
貴方の涙が乾かないのは、雨のせいですか
雨が降っているのは貴方の周りだけですか
貴方の心には雨は降っていませんか
もし、貴方の頬が少しでも乾くなら
貴方の心が一瞬でも晴れるのなら
僕は歌います
雨に負けないように
貴方の耳に響く
貴方を哀しませる声を
かきけすほどの歌声で
声が枯れても
ギターを持つ手が傷だらけになっても
歌い続けます
でも、それは決して貴方の為ではなく
僕が貴方の笑顔を見たいから
貴方の笑顔で僕が笑顔になれるから
寂しくなったら、何もすることがないなら
僕の歌声を辿ってみませんか
その先に、僕がいます
僕のわがままな歌を聞いてくれますか
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