虚空

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どんなに繋がっていても、些細な間が寂しい たとえいけない事と分っていても 自分を偽る事が出来ない不器用さが歯痒くて   君とKISSする度に感じる温もりも あと数分   わざと明るく振る舞い、寂しさを見せる 君は優しく強く僕の小指を握り、僕も握りかえす。 ずっと離れないように 繋がってる、通じ合ってる事を確かめるように 決して口には出来ない『愛してる』をお互い指先で伝えあう。   君の笑う声、笑う仕草、おどけて見せる可愛いらしさ。 驚きを隠せないその瞳 全てが愛しくて 抱き締めていたかった   でも、僕の弱さ故に傷つけ 涙を拭く事さえ出来ないでいる   さぁ、もうすぐ別れの場所へたどり着く もうすぐ、朝日が昇る 僕も君との思い出を抱き締めて旅に出、深い眠りにつこう   早く君に逢いたい…
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