出勤

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病棟へ戻ると、日勤帯の業務が始まっていた。 青木 「お疲れ様。 今日もあたしがあなたの担当みたい。 バイタルチェックをお願いしようかな? その方が、患者さんを覚えられるはずだから」 亜矢子 「はい。 わからないことがあれば、すぐに聞きます。 手前の部屋から、回った方がいいですか?」 青木 「そうだね。 手前の部屋は、重症だから…。 さっきの家族から何か言われなかった?」 突然、話題が変わり亜矢子は驚いたが、返事をした。 亜矢子 「いえ、特に…。 何かあるんですか?」 青木 「なければ、いい。 変な家族でさ。 以前に状態が急変して家族に電話したら、葬儀屋がきたんだよ。 あまり、面倒見のいい家族ではなかったよ」
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