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「俺は……何の為に戦ったんだろ……」
少年は小さく呟いた。
「みんなの為に。この世界の為に戦ったんだよ」
「……俺少しでも役にたてたのかな……?」
「貴方は私の最初で最後の最高のパートナだったよ」
その女性は優しく微笑んだ。
「……うん」
「それじゃそろそろ私は行くね!」
「戻ってこいよ……絶対に……絶対に死ぬな!」
「私は死なないよ。またあの家に帰ってやるんだから! ちゃんと『ただいま』って言うんだから!」
「さようならは言わない……いってらっしゃい……」
「うん。……いってきます!」
その女性は元気な声で言ってゆっくりと歩いていった。
―アル君さようなら。今までありがとう……ずっと愛してるよ……―
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