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「兄さん……」
「大丈夫あいつはいつか戻ってくるさ…」
「アル、貴方に伝えることがあります…」
「なんだ?」
「彼女からの伝言です。『私が家に戻るまでⅠ番はアル君に預けとくからね…ちゃんと返してもらうんだから!』だそうです」
「そうか……あいつらしいな」
「自分だと君を抱き締めたくなるから変わりに僕達に伝えてと……」
「さぁ受け取ってください。今日から『Ⅰ』の称号は貴方の物です」
「了解……!!!」
この時一滴の涙が落ち……
それからあっという間に二年の月日が過ぎていった
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