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付き添いさんはじっとその様をみている
私は水揚げの時を思い出す
怖くて少し幸せだった…
いまもすごく緊張していて
それでもうれしくて…
震える指が帯を解くのを邪魔をして
それが余計に焦らせて…
なにより付き添いさんの視線が恥ずかしかった
薄い長襦袢姿な私を見て喉を鳴らす
襦袢から肌の色が透けて見える
付き添いさんはあたしにキスをするのさえためらった
プレゼントを開けるみたいに解かれてゆく襦袢
付き添いさんの眼から遮るものはなにもない…
『貴女は素晴らしい …さすがは太夫ですね… 』
関心とも卑屈とも嫉妬とも取れる言葉に
あたしの中の女はもえた
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